女性のエンパワメント

明治期に北米プロテスタント教会から、日本伝道のためにと派遣されてきた宣教師の中には、多くの女性宣教師がいました。彼女たちは、女子教育への認識が低かった時代に、日本の近代化のためには女子教育の促進が重要と考え、日本の各地に女子教育の場を開き、それらが現在もミッションスクールとして教育を通しての大切な働きをしています。日本社会で女性の地位向上を助け、女性が尊厳と責任を持って社会貢献していく社会を目指すこと、またそのような女性を育成していくことが、彼女たちが日本の女子教育に込めた祈りでした。その想いを汲んで、私たちも女性のエンパワメントをミッションの1つに置いています。

かつて宣教師が女子教育の普及を行っていた時代に比べ、現在、女性の教育水準は格段に向上しました。しかし、教育は、学校を卒業して終わりというものではありません。それがどう社会に反映されているかということが、もっと大切なことです。また時代の変化とともに、日本も多文化社会になり、女性の課題やニーズもとても多様化してきました。このような時代に、ますます国際社会の一員としての意識を持った女性の育成が必要になっています。私たちは女性のエンパワメントをミッションの一つに置き、国際社会の中でますます重要になっている平和問題や人権問題に積極的に取り組んでいける女性のリーダーシップを育成することを大切にしています。

私たちが考えるリーダーシップとは、キリスト教でいうギフト、神様からそれぞれの人に与えられているすばらしい賜物を用いて 自分たちができる形で社会に貢献しようという意識を持った人、そして、意識を行動に変えて、社会に影響を与えていくことです。

全ての人が、それぞれに与えられている素晴らしい賜物を用いて、自分たちができる形で、自信と喜びをもって社会と世界に貢献することを目指しています。