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学費助成金(Wesley Legacy Youth 2024)授与式・交流会 開催報告

ウェスレー財団では、2020年度から、様々な事情により経済的・社会的支援を必要とする大学生や専門学校生に学費助成金を支給しています。2024年度は日本各地に住む27名の大学生がWesley Legacy Youth(学費助成金授与者)に選ばれ、4月に授与式・交流会を開催しました。

開催日時2024年4月29日(月・祝) 13:30-16:00
  場所:ウェスレーセンター1階 101
 参加者:24名(2024年度ユース14名、2023年度ユース5名、難民専門学校教育プログラム(RVEP)奨学生2名、ウェスレー財団理事・スタッフ)

授与式では、2024年度ユースのうち対面参加者13名とオンライン参加者1名のお名前を読み上げ、対面参加者には選考委員の小海代表理事と大久保理事より授与証をお渡しし、一人ずつ今年度の目標を話していただきました。


この授与式・交流会には、昨年度に学費助成金を受け、1年間の学びを終えた2023年度ユースと、今年度採用された「難民専門学校教育プログラム(RVEP)」の奨学生もお呼びしました。2023年度ユースからは5名が対面で出席し、1年間の学びの報告と2024年度ユースへのメッセージを話していただきました。

助成金を受けたことでアルバイトを減らして勉学に集中し、課外活動や研修プログラム、ボランティアなどにも取り組めたことや、ウェスレー財団からの支援を受けていることがモチベーションになったことなどが語られ、それぞれが充実した1年間を過ごせたことが伝わりました。また、2024年度ユースには助成金を受ける機会を大いに活用してほしいというメッセージも語られました。皆の前で話す2023年度ユースの姿が頼もしく、1年間の学びを経て成長した様子を見ることができました。


その後は、「難民専門学校教育プログラム(RVEP)」(*)の奨学生2名から、それぞれのライフストーリーを聞く時間を設けました。お二人のこれまでの歩みや、これから学びたいことについてお話を聞き、日本に住む難民の方々について知る機会となりました。今回参加してくださった2名は、ミャンマーとシリア出身です。困難を乗り越えながら目的意識を持って専門学校での学びに励むお二人のストーリーはとても印象的でした。

(*)「難民専門学校教育プログラム(RVEP)」は、難民等の身分が公的に認められ日本に在住している方々が、職業のための能力習得を目指し専門学校で学ぶことを支援する奨学金プログラムです。ウェスレー財団は公益財団法人JELAUNHCR駐日事務所と共同でこのプログラムを実施しています。


最後に小海代表理事と大久保理事からユースへ励ましと応援のメッセージが贈られ、学生たちはとても力づけられた様子でした。

1年後に2024年度ユースから提出していただく報告書では、1年間で学んだことや経験したことだけでなく、それらを通して自分にどのような変化があったか、どう成長したかを振り返って報告していただくことになっています。この1年間が、皆さんにとって変化と成長の年となり、自分自身について深く知り、それぞれに与えられたユニークな賜物が社会のためにどう用いられるかを考える時となることを願っています。また、今回の授与式・交流会で出会った多様なバックグラウンドを持つ仲間たちとこれからも繋がり、励まし合える関係を築いていただければ嬉しいです。

家庭の事情や経済的な困窮により高等教育での学びを継続できなくなる不安をもつ学生や、アルバイトに追われて学内外での学びの機会を断念せざるを得ない状況にある若者たちが日本国内にも多くいます。弊財団の助成金によってそのような学生たちの経済的負担が少しでも軽減され、安心して学生生活を送ることができるようになることを願い、私たちはこれからも支えてまいります。

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