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セミナー・講演会開催報告

「あなたもできる!インターン~キリスト教NGOや福祉施設の働きを知ろう~」開催報告

ウェスレー財団は、日本に在住する20歳~30歳までの若者を対象に、キリスト教精神に基づくNGO・NPO団体や社会福祉施設でのインターンシップの機会を提供しています(詳細はこちら)。今回、インターンシップに関心のある方々への紹介イベントとして「あなたもできる!インターン~キリスト教NGOや福祉施設の働きを知ろう~」を実施しました。

イベントでは、ウェスレー財団のインターンシッププログラムの説明と、インターン経験者3名(対面1名、メッセージ動画2名)のお話を聞きました。また、ウェスレー財団は合同メソジスト教会(United Methodist Church)世界宣教局がクリスチャンの若者を対象に実施している海外派遣プログラムGlobal Mission Fellow(GMF)の日本の申込窓口にもなっています。イベントの後半はGMFについて説明を聞く時間を設け、世界宣教局アジア太平洋地域オフィスのGMF担当者がフィリピンからオンラインで参加してくれました。

開催日時:2024年5月31日(金) 18:00-20:00
  場所:ウェスレーセンター301
 参加者:13名(対面→参加者4名+スピーカー1名+財団理事・スタッフ2名、オンライン→参加者5名+GMF担当者1名)

今回は、今年2月~4月にチャイルド・ファンド・ジャパンで活動したインターン生(大学生)に来てもらい、インターンで取り組んだ仕事内容や活動を通して学んだことについて話してもらいました。チャイルド・ファンド・ジャパンは、アジアを中心に貧困の中で暮らす子どもの健やかな成長、家族と地域の自立を目指した活動を行うNGOで、フィリピン、ネパール、スリランカの3ヵ国を支援しています。インターンシップでは、スポンサーシップ・プログラム(手紙や成長の記録で子どもの成長を見守りながら、子どもたちと地域を支援するプログラム)の手紙の翻訳や発送作業、学校での出張講演への同行、インターン会議への出席など、様々な業務に関わることができました。

インターンを通してチャイルドがいる地域の貧困問題について理解を深められたことや、熱意をもって仕事をしている職員の方々の姿から「どんな仕事をするかだけでなく、誰とどんなビジョンを共有して働くか」が重要だという気づきが与えられたことが収穫だったそうです。また、インターンで様々な業務に関わることを通して自分の適性がわかるようになり、希望する進路をはっきりさせることができたと語っていました。そして、これまでは「将来自分がやりたいことができなかったらどうしよう」という不安があったようなのですが、インターンで出会ったクリスチャンの職員の方との会話の中で「神様に遣わされた場所で隣人や社会に仕えていくこと」が大事であるということを教わったと報告してくれました。

また、昨年度のインターン経験者2名(早稲田奉仕園アジア学院)からのメッセージ動画を観る時間も設けました。早稲田奉仕園のインターン経験者は現在大学4年生で既に就職先が決まっており、アジア学院のインターン経験者はこの春就職して一般企業で働いています。お二人には、「インターンシップを通して学んだこと」と「インターンの経験がその後の進路選択や生き方にどう影響したか」について話してもらいました。

早稲田奉仕園のインターン経験者は、インターン中に早稲田奉仕園が実施した長崎でのフィールドワークに参加し、そこで様々な社会問題について学んだことから大学のゼミで社会保障について研究することになり、卒業後は福祉関係の仕事に就くことが決まったそうです。早稲田奉仕園でのインターンを通して社会課題について学ぶことの意義を知り、学ぶことの楽しさに気づくことができたと語っていました。

アジア学院のインターン経験者は、アジア学院での生活を通して、多様な国籍やバックグラウンドを持つ人々と共に生きることを実体験として学びました。加えて、農業や畜産業の仕事から「神様から与えられた自然との関わり方」を学び、責任感を持って環境のことを考え行動したいと思うようになったそうです。インターンに参加したことによって、クリスチャンがマイノリティーである日本社会でどのように信仰を実践したいかを考えることができ、それが現在の社会人としての働き方に生かされていると話していました。

イベントの後半では、合同メソジスト教会世界宣教局アジア太平洋地域オフィスのGMF担当者がフィリピンからオンラインで参加し、GMFについてのプレゼンテーションをしてくれました。この方は過去にGMFとして2年間カンボジアに派遣され、社会奉仕活動をした経験があるため、GMFとしてどのような仕事をしていたのかについてもお話ししてもらいました。

GMFを経験した方から直接お話を聞いて質問することができ、参加者にとってとても有意義な時間になったようです。

参加者からの感想(抜粋)

「インターンシップの説明や経験者のお話を聞いて、自分の中でインターンシップに対する印象が変わりました。今まであまり考えてこなかったNPOなどの存在も知ることができてよかったです。また、GMFなど、就職のその先の選択肢についても学ぶことができました。人生のいろいろな可能性を考える良いきっかけになりました。」

「もともとインターンシップに興味があって参加させていただいたのですが、GMFの説明を聞いて、こちらにも大変興味を持ちました。素晴らしい経験ができるチャンスがたくさんあることを知り、これからの自分の生き方と向き合いつつ挑戦してみたいなと思いました。今日はありがとうございました。」

「お話を伺いたいと思っていたGMFについて知ることができて良かったです。全体的に和やかで質問しやすい雰囲気をつくってくださったので、良かったです。また別のイベントにも是非参加したいと思っています。ありがとうございました!」

「本日はありがとうございました。私は人生の分岐点にたつ今、自分が社会でどう働きたいのか、どうクリスチャンとして生きていくのかという漠然とした疑問を持っていました。今回インターン経験者のお話しを聞き、自分の将来の様々な選択肢が見えてきました。」

インターンシッププログラムとは

インターンシッププログラムは、国際社会で「共に生き仕えていく」次世代の人材育成を目的として、若い世代にキリスト教精神を基盤とした NGO・NPO 団体、社会福祉施設、特別支援学校などでのインターンシップの機会を提供するプログラムです。
インターンシップの経験を通して、社会課題を学び、スキル習得だけではなく、より深く自分の賜物と適正を知ることにより、それらを用いて国際社会の様々な分野とレベルで貢献していくことのできるリーダーシップを身につけることを目的としています。  

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