国際プログラム開催報告
若い女性のためのリーダーシップ研修2022Reunion開催報告
2月11日(金)、12日(土)と19日(土)の3日間にわたりウェスレー財団では約2年振りとなる、アジアの若い女性のためのリーダーシップ研修2022をオンラインにて開催しました。
この研修には2016年から2020年にアジア各国で開催された若い女性のためのリーダーシップ研修に参加された方を対象に開催。カンボジア、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、フィリピン、シンガポール、台湾、ベトナムの9カ国から30名の女性たちが参加しました。中にはヨーロッパや米国に住んでいる参加者もおりオンライン開催ならではのインターネットが繋がればどこからでも参加することができる恵みを味わうことのできる研修となりました。
日程:2月11日夜、12日午前・午後、19日午前
参加人数:3日間計 30名(参加者)、6名(スタッフ)
テーマ:「Together, We Rise Up!」
テーマ聖句:「Talitha koum! (マルコによる福音書5章41節)」
ウェスレー財団はコロナ以前は海外で対面による研修を行ってきました。アジアの若い女性のためのリーダーシップ研修を最後に実施したのはすでにコロナ禍になっていた2020年2月のシンガポールでの開催です。その後コロナがさらに流行したことにより、これまで海外で実施していた対面かつ体験型の研修を実施することが困難となりました。今回は2年振りにオンラインによる「若い女性のためのリーダーシップ研修」を実施できたことは一つの大きな学びとなりました。
主題テーマは「Together, We Rise Up!」としましたが、研修開催前に参加希望者にアンケートを実施した結果、「メンタルヘルス」や「健康」について取り上げてほしいとの声が多く上がったことから、健康に関連する学びや講演を取り入れ、コロナ禍で一緒に上を向いて立ち上がっていくことを願いこのテーマに決定。
私たち一人ひとりは、コロナ禍において多くの生活の変化を経験し、今もその変化は続いています。オンラインによる会議や授業、在宅勤務、配信による礼拝は当たり前となりました。今回のオンラインの研修ではこれまで私たちが経験してきた変化を振り返りながら、グローバルな側面から、特に女性たちへの影響、コロナ禍においてどのような問題に直面しているのか、どのような変化をしているのかといったことを学び、また健康を維持することの大切さとその具体的な方法、お互いの経験を語りあう時も持ちました。コロナ禍によって女性の家庭での責任が増し、仕事と家庭の両立が難しくなっている現状や、家庭内暴力の増加、人と会うことが少なくなったことによる孤独や、コロナに罹ることの恐怖といった様々な課題が挙げられ、共有されました。
アジア9カ国の参加者たちの国によっては、まだワクチン接種が進んでいないところや、家族や職場の人々、あるいは自分自身がコロナに罹り辛い思いをした経験や、教会活動の変化についても話されました。
参加者と同世代のフィリピンで医師をされている方を特別講師に招きコロナ禍での医療従事者の働きや苦労、医療の観点における健康維持の方法やメンタルヘルスに関する具体的なアドバイスを聞く機会ともなりました。若い世代に大変参考になる話でした。
また研修を企画したスタッフの一人が経験したコロナ禍における闘病生活と信仰生活についても語られ、多くの参加者たちの心を揺さぶる話がなされました。
最終日の閉会礼拝時に各々がこの研修後のCommitment(宣言)を読み上げ、お互いを力づけ研修は終了しました。
オンラインによる研修は限界もありますが、インターネットと機器さえあれば簡単に繋がりお互いに学び合うことができることの良い面を感じる時となりました。
ウェスレー財団では来年度もオンラインによる若い女性のためのリーダーシップ研修を開催する予定です。
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