プロジェクト報告国際協働プロジェクト
CHAD ラオス報告②
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プロジェクトを実施するコミュニティの人々
ウェスレー財団はCHAD、Mission Initiative Office(合同メソジストミッションオフィス)、地域コミュニティーと協働しベトナムとラオスで5年計画のプロジェクトを実施しています。
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プロジェクトによって設置されたトイレ
3年目を迎えたCHADラオスのプロジェクトは、新型コロナウイルスの影響と政府の要請(ラオスのパートナー団体にNPO登録が義務付けられているため)により、一時的に進めることができない状況にありました。この間、オンライントレーニングも継続して行ってきましたが、衛生的なトイレの設置や家畜の飼育プロジェクトなど、いくつかのプロジェクトは中止せざるを得ませんでした。
しかし、ラオス政府が2025年までに衛生的なトイレを整備することを優先課題としていることを踏まえ、支援地域の村長がCHADのプロジェクトを進めることに大きな理解を示し、彼らの協力のもと、プロジェクトを再開することが出来ました。
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養豚
プロジェクトでできた井戸により、川から水を汲む必要がなったことや、衛生的なトイレが設置されたことで、以前よりも安全・安心にトイレに行けるようになり、生活も改善されました。一方で、トイレの使い方に慣れていない人もまだいるため、今後改善していく必要があります。
また、資材の高騰により、従来の予算のままではプロジェクトが進められないという課題やオスの家畜が病気で死に家畜の繁殖ができないなどの問題も発生していますが、コミュニティは協力し、プロジェクトに参加しています。
ウンシィさんの話
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話をしてくれたウンシィさん
ホイカン村に住むウンシィさんによると、かつてこの村は自然が豊かで、森や山の水など豊富な水を得ることができたそうです。しかし、自給自足のための農地開拓のための森林伐採と焼畑農業が気候の変化を招いたのです。森林伐採は長年続き、その結果、森林は消滅し、乾季には水もなく非常に厳しい生活を強いられるようになりました。CHADラオスプロジェクトでは、井戸の建設を支援し、特に女性たちの生活が改善され、大変感謝しています。
リャンさんの話
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リャンさんと話を聞くスタッフ
Naler村に住むリャンさんは、CHADのプロジェクトが開始と共に、衛生的なトイレの設置、家畜の飼育、魚の養殖用の池の設置など、生活が改善されたと言います。特に衛生的なトイレの設置は、生活を劇的に向上させました。以前は雨天時にトイレに行くのは不便で、誰かに見られたり、蚊に刺されたりすることもありました。今は、雨の日や夜間でも、トイレの場所を探し回ることなく、トイレに行けるのでとても助かっているそうです。