国際プログラム開催報告
ユース・サマーキャンプ in USA 2017
2017年7月22日~7月31日 アメリカカリフォルニア州で行われたキャンプにウェスレー財団から7名の高校生を派遣しました。
今年で43回目を迎えるこのキャンプは、アジア系アメリカ人の教会や、コミュニティに生きる若者たちが、励まされ、家族のような雰囲気の中で、一生の友だちに出会い、神様のために生きていくものとして成長するのための場所として、毎年用いられています。
特に、アジア系アメリカ人の伝統や文化、青年との関係の深い社会正義の問題を取り上げ、自分の霊的、文化的、民族的なアイデンティティについて考え、誇りをもつことができるように促しています。
このキャンプの特徴は、参加者全員がキャンプの場で、受け入れられているということを実感できる雰囲気が満ちあふれていることです。このような雰囲気が参加者の一人一人の笑顔を作り出しています。
毎年様々なテーマが設けられていますが、今年のキャンプのテーマは「Rooted/根付く」でした。
それぞれが自分の根を探り、なぜキリストに根付いてることが、自分の信仰と生活にとって大切なのかを考えました。今回は88名(西海岸の教会から8教会、ウェスレー財団から9名(7名の参加者と2名のスタッフ)の参加者がありました。
1週間のキャンプでは、起きてから寝るまで、遊びや学び、礼拝など様々なプログラムが詰まっています。日本からの参加者たちは、アメリカという多民族国家で生きる同年代の若者たちと過ごす中で、アイデンティティや信仰について考える機会となりました。
“差別”についても初めて考える経験をした参加者もいました。日本からの参加者同士も日々の出来事の共有や意見交換などの時間を通して、大変よい関係を築いた様子でした。日本に帰国したときの一人一人の表情から成長の様子が伺えました。
ある日のキャンプのスケジュール
7:30 起床
8:15 モーニングディボーション
8:30 朝食
9:15 礼拝
10:15 グループ別交流&テーマについて深める
12:30 昼食
13:30 休憩
14:15 午後の賛美と証
15:00 信仰に関するワークショップ
16:45 自由時間
18:00 夕食
19:00 ソーシャル・ジャスティスプログラム
21:30 賛美コンサート、晩祈
22:30 振返り
23:30 就寝
- 参加者の感想一部抜粋
世界問題について自主的に学んでいくことの重要性を知ることができました。このサマーキャンプで自分がいかに無知なのかを思い知らされました。他の人たちは、自分とほぼ同じ年にもかかわらず、それぞれ自分自身のしっかりとした考えを持っていて、話し合いの場でも相手に伝えることを恐れずに発言していて、とても尊敬しました。自分も世界問題に目を向け、一つ一つに真剣に向き合い、意見を発信していきたいと思いました。(高校3年生)
生きて行く中で大切な事を学びました。それは、役割です。私達には個人それぞれに役割があたえられています。自分が少し苦手なところを補ってくれる人がいて、相手が苦手なところを補う自分がいるからこそ生きていけるのです。最初は、自分が出来る事とはなんだろう、人の役に立てているだろうか、自分で自分自身の役割を言うなんて恥ずかしいなと思いました。でも、それは恥ずかしいことではなくて、とても大切なことなので、誰かが欠けてもいいことなんてないと感じました。(高校2年生)