報告

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国際プログラム開催報告

UMW Assembly2018(クリスチャン女性国際会議)

UMW Assembly 2018
クリスチャン女性国際会議 派遣者数:8名(内訳学生7名、教職員1名)
2018年5月17日~5月22日

韓国からの学生との昼食交流 韓国からの学生との昼食交流

米国オハイオ州コロンバスにて合同メソジスト教会女性局主催(以降UMWと記載)のクリスチャン女性国際会議が5月18日~20日に開催され、日本からはウェスレー財団を通じて7名の大学生と1名の教職員が国際会議に参加しました。(青山学院女子短期大学、青山学院大学、活水女子大学、福岡女学院大学の学生と教職員)

4年に1度開催されるこの国際会議には、米国全土を中心として、世界中から大勢のクリスチャン女性が集まり礼拝、講演、ワークショップを通して交流の時を持ちます。

UMWは、80万人の会員がいる世界最大のキリスト教女性の組織で、全世界100カ国で女性、子ども、青年たちのための活動を行っています。UMWのビジョンは、世界中の女性、子ども、青年たちのために、信仰と希望と愛を行動にうつすというものです。来年で、150年を迎えるUMWは、クリスチャン女性の多くの祈りと献金、(信仰と希望と愛のある行動)によって、多くの宣教師を世界中に送りだしてきました。

今回、ウェスレー財団から派遣された7名の学生たちは、かつてUMWから派遣された女性宣教師たちが、創立に関わった学校で学んでいます。150年の愛の歴史の中に自分たちが置かれており、その歴史はまだ続いていることを再確認するときでもありました。

UMW総幹事のHarriet Jane Olson氏と UMW総幹事のHarriet Jane Olson氏と

UMWではキリスト者の社会に対する取り組み(=Social Justice)に特に力を入れていますが、現在は、「母子保健」、「環境」、「人種差別による不当な大量投獄」、「経済の不平等」の4分野への取り組みを強化しています。
朝晩の礼拝と講演の間に、4分野に関連する多くのワークショップがあり、ワークショップを受講することで、参加者一人一人がより知識と実践力を身につけ、世界を変えるために行動ができるよう促すことができるよう意図されています。

日本からの参加者たちは、英語や文化の壁などを感じながらも、参加型のワークショップを通じて世界には多くの課題があること、その問題を積極的に考え、自ら行動する多くの女性達を目の当たりにしました。その経験は良い刺激となり、視野を広げ、学習意欲向上にもつながっているようでした。

ノーベル平和賞受賞者のLeymah Gbowee氏の講演 ノーベル平和賞受賞者のLeymah Gbowee氏の講演

朝晩の礼拝ではバンドとワーシップリーダーが礼拝音楽を導き、会場を盛り上げていました。聖書朗読の際に、演劇、タップダンスなどを使用してその箇所を表現し、より参加者とその聖書箇所が深く結びつけられるよう工夫されていたことが印象的でした。

日々、著名な女性活動家たちの講演があり、草の根レベルの活動が社会を動かすムーブメントに変化すること、さらにクリスチャン女性として私たち一人ひとりが社会に対して責任をもって行動することが求められていることも心に残りました。

“The Power of Bold”というテーマの基で行われた国際会議は、神様の招きに勇敢に応えたイエスの母マリアや、150年の歴史を勇敢に生きた多くのクリスチャン女性たちを紹介していました。私たち一人ひとりが勇敢な行動を起こしたとき、たとえその一人ひとりの力は弱く小さくとも、それが力となり、公正な社会へと変えていくことができるのだと信じます。

ウェスレー財団では、今回7名の若い女性たちをこの国際会議に派遣いたしました。この経験を通じて一人ひとりが自分にできることを考え、まずは小さな一歩でも行動に移すことを期待しています。
これからもウェスレー財団では、より良い社会を形成する真の女性リーダーの育成に努めてまいります。

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