セミナー・講演会開催報告
第1回グローバルセミナー開催報告 「ともにカラフルなセカイを作る」
希望をもって日本に逃れて来た人たちと語る世界の課題
第1回グローバルセミナー「ともにカラフルなセカイを作る」
~希望をもって日本に逃れて来た人たちと語る世界の課題~
報告が大変遅くなりましたが、下記の日程で第1回グローバルセミナーを開催しました。スタッフ報告をお読みください。
実施日:2019年1月26日(土) 参加者:16名
2019年1月26日(土)に、ウェスレーセンターにて「第1回グローバルセミナー」を開催しました。このグローバルセミナーは、国内外の社会問題について知り、それに向き合い、語り合うことを目的とし実施しました。
記念すべき第1回目は、「ともにカラフルなセカイを作る」をテーマに、NPO法人WELgee(Welcome + Refugee)(日本に暮らす難民の若者たちの活躍機会を作る団体)にご協力いただきました。日本及び世界の難民を取り巻く課題について高校生から社会人の方計16名の参加者がじっくり語り合いました。
プログラムのはじめに、NPO法人WELgeeの代表である渡部清花氏から、WELgeeの主な活動内容、世界と日本での難民問題の説明、ご自身の幼少時代から社会起業家に至るまでの過程について講演していただきました。渡部さんの講演は、難民を取り巻く課題を知ることに終わらず、人生の歩み方や問題意識から行動に繋げる実行力をも知ることが出来る内容でした。若い年代を中心とした参加者にとって、ステレオタイプに縛られない多様なライフデザインを描く機会ともなりました。
渡部さんの講演後、スペシャルゲスト講師として、カメルーン、パキスタン、コンゴ民主共和国出身の難民当事者3名から、出身国の紹介、それぞれの前職、そして、難民として祖国を逃れるまでの背景を語っていただきました。ゲスト講師のお話から、日本では見えにくい世界の課題や、今もなお、世界で起こっている複雑な社会情勢や現状があることを知る機会となりました。スペシャルゲスト講師一人一人が語る言葉には強さがあり、それぞれが将来の夢を語ってくださる様子は光輝いていました。そのお話から、セミナー参加者は大きな刺激を受けているようでした。
4名の講師の方のお話を聞いたのち、今回のセミナーの特徴である、「Talk With 」という時間をもちました。「Talk With」は、WELgeeが実施している事業の1つで、難民当事者と日本人とがつながる対話の場を作る事業です。その中で、毎月運営されているWELgeeサロンでは、”難民と共に”をモットーに、 より多くの人々が「難民と出会い、語る場」となっています。WELgeeサロンを参考に、参加者と難民当事者が共に同じ目線で語り合う場を取り入れました。「Talk with」の時間に、小グループに分かれ、スペシャルゲスト講師が持参した祖国の美味しいお菓子を食べながら、講師それぞれと語り合う時間を持ちました。参加者一人一人が、講演を聞いて疑問や関心を抱いたことを直接伺う濃い時間でした。
「Talk with」のセッションの後、ゲスト講師も参加してグループワークの時間を持ちました。グループワークでは「ともにカラフルなセカイを作るにはどうしたらいいのか」について企業、政府、個人の側面から語り合いました。グループで意見交換をした後には、更に全体での発表の場を持ち、それぞれのグループで出た意見を交換し合いました。
講演、Talk With、グループワーク、全体発表という盛りだくさんかつ長時間な内容でしたが、時間が足りないと感じられるほど、充実したセミナーとなりました。セミナー後は参加者と当事者の間にあった見えない壁が無くなり、お互いに写真を取り合ったり、語り合ったりしている姿が見られ、「新しい繋がり」が出来たことを感じるような時間でした。
ウェスレー財団では、今後も社会の課題を知り、考え、行動できるきっかけが与えられるようなセミナーを企画していきます。今回は、WELgeeさんのご協力により素晴らしいセミナーを実施できたことを改めて感謝します。
(写真提供NPO法人WELgee)