国際プログラム開催報告
ミッションサービスワークキャンプ2026 inカンボジア スタッフ報告
2026年8月10日(月)~8月18日(火)に実施したミッションサービスワークキャンプのスタッフ報告をお読みください。
実施日程:2026年8月10日(月)~8月18日(火)
実施場所:カンボジア、プノンペン
2026年8月10日(月)~8月18日(火)までカンボジアのプノンペンにてミッションサービスワークキャンプを実施し、日本、フィリピン、韓国、ケニアから14名の若者が参加しました。
今回も、昨年に引き続き、Hope Vocational Schoolでの建設作業に加えて、カンボジアで社会課題に取り組むミッション活動について学び、現地の学生や子どもたちとの交流の機会を持ちました。
Hope Vocational Schoolは、カンボジアの若者を対象とした技能訓練学校です。学生から社会人まで、さまざまなニーズをもつ若者を対象に、英語、韓国語、コンピューターのクラスを提供しています。ウェスレー財団は、国際協働プロジェクトの一環として、同校の教育活動を支援しています。
現在、同校の校舎裏では生徒たちの憩いの場となるデッキの建設が進められています。昨年のキャンプでは敷地の整地を行い、今回はその敷地をコンクリートで埋める作業に取り組みました。
【1日目】
初日は、開会礼拝とオリエンテーションを行いました。礼拝では「What is Serving?」をテーマにメッセージを聞き、洗足の聖書箇所にならって互いの足を洗いました。オリエンテーションでは、カンボジアのスタッフから伝統的な手織布「クロマー」をプレゼントしていただき、カンボジアの人々の生活に根づくクロマーを通して、現地の文化に触れました。
午後は、The United Methodist Mission OfficeのカントリーディレクターであるHelen氏から、カンボジア各地で実施しているミッション活動について説明を受けました。続いて、宣教師でありProject ARKの共同ディレクターを務めるPatrick氏から、Project ARKの働きと、カンボジアにおける人身取引の実態について学びました。カンボジアでは、経済的困窮や教育機会の不足、若者が十分な教育を受けられないまま働くことを余儀なくされる社会的背景等により、人身取引が後を絶たず、被害から抜け出すことも難しい現状があります。Project ARKは、そのような人身取引の被害に遭った男性を対象に建設技術を身につける機会を提供し、自立を支援しています。
夜には、キャンプ期間中に予定されている交流に向けて、歌やダンス、折り紙などの準備を行いました。
日々のプログラムの締めくくりは、毎晩の「Reflection」の時間です。参加者ひとり一人が、その日の経験を振り返り、それぞれの気づきや学びを共有します。
【2日目】
2日目からHope Vocational Schoolでのワーク(労働)が始まりました。まず足場に竹を組んで釘で固定した後、セメント、水、砂、石を混ぜてコンクリートを作って、型の中へ流し込みました。現地のクルーの指導を受け、参加者もそれぞれの役割を担って作業を進めました。
午後は、Hope Vocational Schoolのこれまでの歩みと現在の働きについて説明を受けました。閉鎖された「教会」が、新しいミッションをもつ「学校」として生まれ変わり、今では若者たちの学びの場となっています。また、ARK Projectの参加者からライフヒストリーを伺い、建設技術を身につけ、安定した仕事を得たことで人生が変化した経験を聞きました。教育やスキルの習得が、若者の自立を支え、人生を切り拓く力となることを実感しました。
【3日目】
3日目も、午前中はワークを行いました。炎天下の中、クルーの方々がカンボジアの音楽を流し、日本からの参加者も日本の音楽を流すなど、それぞれの音楽を楽しみ、励ましあいながら作業を進めました。
午後は、イギリス人宣教師によって設立された「Jars of Clay Cafe」を訪問しました。このカフェは、経済的困窮や女性であることによって生じる教育・就労機会の格差、家庭問題等、さまざまな背景をもつカンボジアの女性たちに就労の機会を提供しています。働く女性たちに調理技術を身につける機会を提供するだけでなく、自らの尊厳を取り戻せるよう励まし、支える場所となっています。
【4日目】
4日目も、午前中はワークを行いました。参加者は現地のクルーと協力して作業を進められるようになり、クメール語や英語を使いながらコミュニケーションを図る場面も増えていきました。
午後は、かつてポル・ポト政権下で大量虐殺が行われたKilling Fieldsを訪問し、カンボジアの悲惨な歴史について学びました。この日のメッセージのテーマであった「Where is God?」という問いを心に留めながら、当時の出来事や命を落とした多くの人々に思いを寄せる時となりました。また、過去のカンボジアのみならず、現在も世界各地で戦争・紛争による苦しみが続いていることにも心を留め、平和について考える機会となりました。
【5日目】
5日目はワーク最終日となりました。4日間にわたり私たちを指導してくださったクルーに感謝を伝え、昼食を共にして和やかな交流の時を持ちました。
午後は、Cambodian Students and Children Fund Organization(Street Children Ministries)を訪問し、アートやバルーンを使った遊び、歌やダンスなどを通して子どもたちと交流しました。子どもたちとの交流を通して、カンボジアで行われている子どもたちへの支援活動について知る機会となりました。
【6日目】
6日目の日曜日は、Wesley Methodist Churchの礼拝に参加し、礼拝の中で参加者が賛美をしました。
午後は、The United Methodist Mission Officeのミニストリーの一つであるSusanna Wesley Dormitoryを訪問しました。この寮は、プノンペンの大学に通う地方出身の女子学生のための寮です。また、経済的な理由等により進学の機会を得ることができなかった若い女性や、シングルマザーを対象に職業訓練を行う「Shine Project」についても説明を受けました。
その後、寮で生活する学生たちと、それぞれが大切にしている聖書の言葉を書いたしおりを交換して交流し、夕食も共に囲みました。
【7日目】
キャンプ最終日となり、閉会礼拝を行いました。参加者一人ひとりが、キャンプを通して得た気づきや学びを振り返り、ここでの経験を胸に、これから「世の光」としてそれぞれの場所へ歩み出すことを確認する時となりました。
その後、お世話になったカンボジアのスタッフへメッセージカードを贈り、感謝を伝えました。閉会後は参加者それぞれが帰路につき、キャンプの全プログラムを終えました。
今回のミッションサービスワークキャンプは、昨年に引き続き、日本国外からも参加者を募り、さまざまなミッション活動や社会課題について学ぶ機会となりました。また、Hope Vocational Schoolの建設に継続して関わることができたことにも感謝しています。何より今回も温かく私たちを迎えてくださった現地スタッフに心から感謝申し上げます。
ウェスレー財団は今後も、さまざまな国や地域の若者がともに学び、交流できるミッションサービスワークキャンプを継続して計画して参ります。
参加者の声
フィリピン、韓国、ケニアの参加者や現地スタッフと、国籍や言葉の違いを越えて心を通わせ、今も“ひとりの友人”として私の心の中に残っている。この経験を、自分のすぐそばにいる人との関わりの中で実践していきたい。自分とは違う国や文化を持つ人と出会ったとき、「違うからわからない」ではなく、「違うからこそ、あなたのことを知りたい」と一歩踏み出せる人になりたい。(24歳、社会人)
キャンプを通して、答えの出ない問いと向き合う力を持ち続けたいと思いました。特にKilling Fieldsで感じたような深い悲しみや理不尽に対して、誰かの答えに追随したり、目を逸らすのではなく、「なぜ」という問いを抱えながら真理を求め続けたいと思います。(27歳、社会人)
























