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2022年度開発・育成活動助成金 交付団体の進捗報告(AMDA-MINDS)

ウェスレー財団では、助成金事業の一つとして、日本、アジア・太平洋地域で2年以上すでに実施されている継続的な事業に対し「開発・育成活動助成金」を交付しています。この助成金の交付団体の一つである、特定非営利活動法人AMDA社会開発機構(略称:AMDA-MINDS)から活動の進捗報告が届きましたのでご紹介します。

  • AMDA-MINDSの交付事業の概要はこちらの記事をご覧ください

AMDA-MINDSは、ネパールで政府から低開発地域として支援優先郡に指定されているゴルカ郡の2つの地区で、コーヒー栽培を通じた零細農家290世帯の収入向上支援を行っています。

今年度上期の活動では、支援対象の290世帯を5グループに分け、コーヒーチェリー(コーヒーの実)の精選のために必要な資機材(電動果肉除去機、乾燥台、はかり台)を供与しました。資機材はグループごとに維持管理できるようにし、その状況を事業スタッフがモニタリングします。また、各グループの自立的な運営・管理を目的とした月例ミーティングとミニセミナーの実施や、スタッフによるコミュニティの巡回・コーヒー苗木の生育状況のモニタリングと栽培指導が行われました。

今後は、現在実施している活動を継続しつつ、コーヒーチェリーの収穫時期に合わせて適切な精選プロセスに関する技術研修を実施する予定です。また、各グループのリーダー層を対象に、すでにコーヒー栽培・生産で成功を収めているカトマンズ近郊のコーヒー農園への視察研修を実施し、収穫のタイミング、精選プロセスや農園マネジメントなどについて知識を深める機会を設けます。長期的には、コーヒー栽培が現地の経済的自立を支える主要産品として育つことができれば、出稼ぎ労働者の減少と地域発展に繋がることが期待できます。