お知らせ広報
2021年度ソーシャルジャスティス活動助成金 助成事業のご紹介(仙台傾聴の会)
2021年度ソーシャルジャスティス活動助成金の交付団体の一つである特定非営利活動法人仙台傾聴の会の活動を紹介します。
仙台傾聴の会は、誰とも話す機会のない独居の方や閉じこもりがちな地域住民を対象に、相談員による電話相談・メール相談・対面相談の傾聴活動を行うなど、自死予防と地域住民の心に寄り添って社会福祉の増進に寄与することを目的として活動しています。また、傾聴ボランティアの育成にも力を入れており、一般の方を対象に「傾聴ボランティア養成講座」「傾聴基本講座」を宮城県内の各行政等の依頼を受け開催したり、外部講師を招いて年2~3回の公開講座を開催しています。
仙台傾聴の会の電話相談事業は、東日本大震災後の被災者支援のために10年以上実施されてきました。現在は震災に関する相談は少なくなりましたが、人間関係・家族の問題・仕事の悩み・精神疾患者からの相談など、相談件数は年々増加しています。さらに2021年度は、コロナ禍で不安やストレス等、様々な問題を抱え孤独感を感じる人々が増加し、自死者も増加しました。そのような現状を受け、週3回の電話相談の回数を週6回に増やし、相談員のスキルアップのための研修を行いました。
コロナ禍で人と話す機会が少なくなり、うつ状態になってしまう人々が増加する中、電話相談の回数を増やしたことでより多くの孤独や悩みを抱える人々のサポートをすることができました。また、相談員のための研修を行うことで、活動を行う中での課題を共有し合ったり、ケースに応じた効果的な対応法を学び、傾聴活動に生かすことができました。
当財団からは、電話相談や相談員の研修実施に必要な旅費交通費、会議費等に助成金を交付しました。