2021年度ソーシャルジャスティス活動助成金の交付団体の一つであるNPO法人あかりプロジェクトの活動を紹介します。

あかりプロジェクトは、“摂食障害の人が自分の力を感じ、より自由に生き方を選んでいくための支え合い”を合言葉に、摂食障害の孤立化や長期化を解決するため、経験者たちが主体となって活動しています。摂食障害は自己肯定感の極端な低さが原因の根底にあり、医療だけでなくエンパワメントの場が必要ですが、これに特化した居場所は全国的に少なく、孤立する当事者がたくさんいます。そこで、あかりプロジェクトでは、金沢市内の福祉サービス事業所と業務提携し、当事者のエンパワメントに重点を置いた研修等を運営してきました。また、摂食障害の当事者・家族・経験者や医療・福祉・行政・企業等の関係者に対して、コミュニティの運営や支援者の育成、情報発信や摂食障害への理解を促す啓発活動などの事業を行っています。

それらの事業の一環として、「身体にこころが蘇ってくるコーヒー」をコンセプトに、「からこcoffee」という名前で摂食障害などの心の不調がある方々が自ら商品開発したコーヒーの販売活動を行っています。当事者であるメンバーらが、調子の波があってもそれぞれのペースで無理なく働くことのできる居場所＆職場である「からこ舎」を拠点に、互いに支えあいながらコーヒーを焙煎しています。豆の種類や焙煎度合いなどの全てがメンバーによって考案されており、コーヒーを買う人・つくる人・売る人の幸せを願い、フェアトレードで農薬不使用の豆を仕入れているそうです。

2021年度は、食品メーカーや小売店から講師を迎え、コーヒーの販促活動やSNS活用方法の講習を受け、近隣の生活雑貨店のオープンスペースで販売会を実施しました。当財団からは、事業の実施に必要な講師謝礼や印刷製本費に助成金を交付しました。

からこcoffeeのコーヒーは、オンラインストアから購入することも可能です。

オンラインストア：https://carako.stores.jp/

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