プロジェクト報告国際協働プロジェクト
CHAD ベトナム報告②
ウェスレー財団はCHAD、Mission Initiative Office、地域コミュニティーと協働しベトナムとラオスで5年計画のプロジェクトを実施しています。プロジェクトの詳細はこちらをクリック
3年目を迎えたCHADベトナムプロジェクトは、地域の衛生環境の改善に取り組み、2022年度は特に衛生的なトイレ施設の設置と、自立・持続可能なコミュニティ開発の強化に重点を置いています。
また現地では、養豚や養鶏も行っており、病気による家畜の死亡などの問題もありますが、プロジェクトにおいて協力して取り組んでいます。
プロジェクト地域で、米の脱穀精米機を購入したことで、町まで5キロ、移動していた時間と費用を節約でき、米を最大限に活用できるようになりました。以前は砂埃にまみれていた米も、機械の導入により、精米された米が身近に手に入るようになりました。またもみ殻やぬかを家畜の飼料としても利用しています。
CHADのプロジェクトで研修を受けた女性たちは、食の安全についても以前より関心を持ち、積極的に取り組むようになりました。腐敗した食品ではなく、安全な米、鶏肉、豚肉であるのかということだけなく、コミュニティには菜園ができ、新鮮な野菜が身近に手に入るようになりました。
また地域の協力体制も強化されました。多くの人が利用していた村の小道はが狭く不便だったため、地域住民が皆で協力し、小道を広げ、日常生活がより便利なものになりました。
ドンさんの話
ドンさんの家族8人の家計は大変厳しく、清潔なトイレを設置したくても、設置することが困難な状況に置かれていました。CHADのプロジェクトの支援により、ドンさん一家はトイレを設置する大きな決断をしました。トイレが設置されると、子どもたちは隣の畑をトイレとして使わなくなり、衛生状態も改善されました。