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NY Social Justice Seminar – Part 1 2016年2月20日-27日

2月20-27日からニューヨークでSocial Justice Seminarが行われました。ウェスレー財団から7名派遣されて行きました。

参加者の村上優さんの1日目の報告
12時間もの飛行機の旅を終えて, ようやく無事にニューヨークに到着しました。天気もよく、寒さもあまり感じられず過ごしやすい天候でした。
他の国からの参加者に会い、お互いを知るために自己紹介をしましたわ。セミナーでは、参加者たちはみんなお互いを見合えるように、円になってミーティングを進めます。
その後他のグループに分かれて、「コモンシング」というゲームをしました。これは、グループの中で共通する部分をできるだけ多く見つけていくゲームです。参加者は皆出身国、バックグラウンドなども様々に違っていますが、たくさんの共通した部分を見つけることができ、お互いを理解し合うきっかけとなりました。
今晩は皆長いフライトの後で疲れも見えていましたが、明日から始まる出来事が楽しみです!

参加者の宍戸ユリさんの2日目の報告
ニューヨークでの最初の朝でした。とてもわくわくして、朝早く目覚めてしまいました。時差のせいかもしれませんが…。
ホテルのロビーに集合し、合同メソジスト教会である、チャーチ・オブ・ザ・ビレッジに向かって出発しました。
教会では、みなさんが、私たちを温かく迎えてくれました。礼拝の中では賛美歌を歌い、お祈りをして、聖歌隊の賛美を聞き、ヴィッキー牧師のメッセージを聞きました。メッセージのタイトルはユニークで「ジュラシックパークと神の神殿」というタイトルでした。メッセージはユーモアに溢れた部分もあり、興味深く聞くことができました。神の神殿という部分では、私たちは絶えず神の神殿を訪れなければ、そこは空っぽになってしまう…つまり神様がいなくなってしまうということでした。私たちが、神様の神殿を訪れた時には、聖書の言葉から、またお互いから新しい霊的な真実を与えてくださる。この言葉が印象に残りました。また、礼拝の中ではアッシャーの信徒さんから祈ってもらい油を額にぬってもらうヒーリングの時間がありました。とてもいい時間だと思いました。
そして、セミナーのためにチャーチ・センター・オブ・ザ・ユナイテッド・ネイションズへ移動しました。その建物は国連本部の目の前にあります!セミナーを行うメインの部屋の景色は凄く綺麗です。皆で一緒にインディアンフードのお昼ごはんを食べました。そして、アイスブレークのゲームを行ってセミナーが始まりました。初めに、このセミナーの中でのグラウンドルールを決めて、それを守ることを全員が誓いました。例えば、話をしっかり聞くこと、「私の意見では」という「I」ステートメントを使うこと(このセミナーの参加者のバックグラウンドはそれぞれ異なるため)、などがルールとして定められました。
そして、初めのテーマとして「power」力や権力とは何か、「vulnerability 」脅威や被害を受けやすい対象、とは何かを考えました。それらの持っているイメージについて具体的に考えました。それらの共通理解を持ったところで、トランプを使ってロールプレイングゲームをしまし、権力のある人がどのように感じるのか、普通の人がどのように感じるのか、虐げられたり無視られたりする人がどのように感じるのか、実際に体験できました。そして、次に小さなグループで聖書の勉強をしました。ヨハネによる福音書8章1節~11節にも「power」と「vulnerability」の権力関係があることを理解しました。最後に、私たちの多様なアイデンティティについて考えました。年齢や階級、ジェンダー、宗教、性的指向などのアイデンティティについで、「power」からどのくらいの位置にいるか一人一人が確認しました。そして、どのアイデンティティをよく認識するか、また認識しないアイデンティティは何かを考えました。私が感じたのは、自分が「power」の近くに位置しているときは、そのアイデンティティをあまり意識せず、「power」から遠くいるときは、そのアイデンティティを強く意識するのではないかということです。そのため、「power」の構造がある場面で、「power」から遠くにある人が犠牲者になり、「power」のある人はその状況をあまり考えないのだと、思いました。
今日はセミナーが始まったばかりですが、たくさんの学びがありました。今日の学びが、「人身取引」問題の解決への糸口のなるような気もします。
いよいよ、セミナーが本格的に始まりました!

参加者の石川響子さんの3日目の報告
今日はCCUNのチャペルに集まることから始まりました。このチャペルはどの宗教も礼拝することができるようになっていて、十字架を置くだけでなく様々な配慮がされています。今朝はそこでチャペルについての学びとUnited Methodist Womenがどのように作られたのかを知ることができました。
部屋に移動してからワーシップソングを歌ったり今の心境をシェアしてセミナーが始められ、まずはアメリカ、韓国、日本それぞれの人身売買の現状についてそれぞれ絵や図を描いて小グループでシェアしました。それを元に、人身売買の原因を根とし、それによる影響を葉として人身売買の木を作って理解を深めました。
午後はまず”not my life”というドキュメンタリー映像を観て、”勇気”というものが私たちにとって、そして人身売買においてどのようなものであるかを考えました。また、”cycle of Liberation”という考え方を共有し、具体的なサイクルについて3日目から学びを深める予定です。
今日もとても内容の濃い1日で、人身売買というものは簡単に語ることができるものではないということを痛感しました。この問題に向き合うためには1人ですべてを解決しようと思うのではなく、多くの人がそれぞれの専門性を持って集まり協力し合う必要があるのだと感じつつ、このセミナーが3つの異なる国が集まって行われていることの意味を感じさせられています。