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フィリピンワークキャンプ2019 参加者感想

フィリピンワークキャンプ2019参加者感想

2019年3月5日より11日まで、フィリピンにてワークキャンプが実施されました。
10名の参加者のフェイスブックにあげた記事をまとめました。どうぞお読みください。

3月5日 参加者:みぎわさん
ワークキャンプ1日目が終わりました。一日の最後に振り返りの時がありました。皆の多くが感じ取ったことは、”目に見える貧富の差”や”貧困状況”でした。ここフィリピンには、そういった現実が確かにありました。私は貧困問題について考える時、どうしてもある神父の言葉が脳裏を離れません。それは”金持ちであることも貧しいことも、それ自体にはなんの意味もない。金持ちであるがゆえに与え、貧しいがゆえに受けとる。そういうことが起こった時、初めて金持ちであることや貧しいことに意味が生まれる。”という言葉です。私たち人間にとっての要は、お金ではなく隣人との”関わり”にあるのではないか、と言いたいのだと思います。私も本当にそうだと思うんですよね。私たちの人生にどれだけ深く関わっているか知れない経済、教育、衛生ectといった事柄の重要性を思いつつも、やっぱり最後はハート♡じゃないの?と(!)ようやく明日からワークキャンプ本番です。私たちの働きの要は、ハート♡とハート♡の関わりにあることを信じつつ、頑張っていこうと思います〜(^^)

3月6日 参加者:優羽さん、主滿さん
今日は、Buklod Tao センターで、壁作りや、堆肥作り、ガーデン作業のワークをしました。なれない作業や力仕事で大変ではありましたが、ともに汗を流すことの素晴らしさや楽しさを実感しました。言語や習慣、性別、環境が違う仲間たちと作業を通して絆を深めることができました。それと同時に、貴重な体験をさせてくださっているセンターの方々への感謝の気持ちが作業をする前よりも強くなりました。(優羽さん)

私が一番印象に残ったことは、キリスト教の世界観における視野が広がったということです。それは、人間の本性に従った新しいものを追求するのではなく、与えられる物を使用して様々な形で神様が望む平和な社会を目指している熱意を目の当たりにしたからです。また、その環境で働く中で、創世記の天地創造の物語において主が語って下さった「自然と共生する」というメッセージがここで現れているのではないかとも思いました。これらの発見は、宣教に対する限りない影響力に改めて気付き、考え直すきっかけとなりました。(主滿さん)

3月7日 参加者:晴歌さん、真希さん
workcampph4.jpgフィリピンでの時間の流れと、日本での時間の流れは大きく異なるように思います。日本にいると、常に何かに追われ、せかせかと過ごしてしまいがちです。フィリピンの人はとてもおおらかで、自分達のペースで生活しているように思います。センターで過ごしていると、何だか穏やかな、ほっとした気持ちになります。10時と15時に必ずあるおやつの時間も、日本にはない習慣です。自然と共に暮らし、自給自足に近い生活を送る人々が多いフィリピンだからこそ、このような居心地の良い雰囲気がうまれるのだと気づかされました。(晴歌さん)

今日は、昨日に引き続きBuklod Tao センターで壁作り作業を行いました。壁作りには、セメント作り、ブロック積み、土台部分の穴掘りなど、様々な工程があります。昨日と違う工程の作業を行うことで、昨日は仲間がやってくれていたことの大変さを実感することができ、自分一人では不可能なことで仲間がいるからこそ作り上げられることができる壁であるということを改めて認識しました。また、壁作りは、機械を使えば簡単に短時間で出来るかもしれません。しかし、手作業で行うことで、仲間や現地の人々とコミュニケーションを取るきっかけとなり、作業の時間を通して今まで以上に距離を縮めることができました。(真希さん)

3月8日 参加者:岳之さん、留香さん
4日目はBoklod taoでの最後の活動となりました。無事、壁作りの作業も終わって、昼には特別に、Boklod Taoスタッフ全員が集まって、普段とは違った、手を使って食べる食文化を経験しました。またその中で、新たな学びを発見することができました。その学びとは、国家間の多種多様な慣習や文化など、言語を超えた「つながり」を持てたということです。日本の福笑いという曲にある「きっとこの世界の共通言語は英語じゃなくて笑顔だと思う」という歌詞のように、言葉が通じなくとも表情1つ1つで家族のようなつながりができるという確信をもつ時間となりました。(岳之さん)

午後にはバランガイバナバという地域のコミュニティを訪問し、Buklod Taoの職員の方からその地域の説明をしていただきました。住居のすぐ隣で豚が飼われていたり、ごみが散乱していたり、日本では決して目にしない光景でした。洪水が多い地域ですが、貧困のために引っ越すことはできないそうです。現地でしか見られない現実を目の当たりにしました。しかし見知らぬ外国人の私たちに対し、住民の皆さんは笑顔で挨拶をしてくださいました。経済的には豊かではないかもしれません。しかし豊かなものが確かにそこにあって、私たちはそれに触れられたのだと思いました。(留香さん)

3月9日 参加者:彩花さん、采子さん
今日はフィリピンから日本に出稼ぎに出た際に人身売買やDVの被害に遭ったフィリピン女性を支援するBatis center for womenを訪問しました。センターの役割や活動紹介に加えて、3人の女性が自身の体験を語ってくれました。時に涙を流しながらの語りに、私たちの感情も強く揺れました。彼女たちが経験した日本を知ることで、過去から現在の日本を異なる視点から考える機会となりました。(彩花さん)

Batis Center for Womanで被害にあわれた方々のお話を聞いた後は、センターの方々と共にArt Work Shopとしてアクセサリー作りを体験しました。このワークショップを行いながらみんなで話し、作業することでカウンセリングにも繋がることを教えて頂きました。これまでの研修で自分自身が受け身にならず、積極的に交流することの大切さを学んだこともあり、笑い声溢れる交流の時間となりました。異文化間の壁を超えて一緒に作業をする中で相手と心を通わせたいというその思いが人と人を繋ぐ物になることを感じました。(采子さん)

3月10日 参加者:希さん
午前中、メソジスト教会の英語礼拝に参加しました。私たち参加者にはノンクリスチャン、カトリックの信者がおり、一人一人の信仰は異なっていますが、共に礼拝を分かち合いました。午後は、日本語のできるガイドさんと共に観光地を巡りました。サンチャゴ要塞では、戦時中の歴史と、戦後の日比の友好関係について知りました。カトリック教会で、宝物を見学しつつフィリピンへのキリスト教の伝来について学びました。最後にマニラ湾で夕陽を眺めました。
フィリピンでの活動の最終日、神様に守られた素晴らしい1日となりました。