広報
COVID-19 アジアへの緊急人道支援助成金:フィリピン
【COVID-19 アジアへの緊急人道支援助成金:フィリピン】
当財団では昨年度、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、アジア・太平洋地域で行われた緊急救援や人道支援に取り組む活動に助成金を交付しました。この助成金は、当財団のミッションパートナー団体であるScranton Women’s Leadership Center, Global Ministries Asia-Pacific Regional Office, United Methodist Womenと協働し、それぞれの団体から集められた助成金から7か国11プロジェクトの支援を実施しました。
当財団が支援した団体の中から、今回はフィリピンのGlobal Ministries Manila Agency Centerが実施した緊急支援をご紹介します。
フィリピンでは2020年3月中旬頃以降、マニラ首都圏やその他の地域で度々ロックダウンが実施されています。その影響でドライバー、家事労働者、自営業者、日雇いで働く人など多くの労働者が職を失い、日常生活を送るのが困難な状況に置かれています。
Global Ministries Manila Agency Centerは、2020年4月~5月に、マニラ近郊で生活困窮家庭へのアウトリーチ支援を行う6つの現地教会を通して、緊急支援が必要な家庭に7~10日分の食料と衛生用品のセットを計705セット配布しました。
フィリピン政府は、コロナウイルス感染症への対応として、4段階の「コミュニティー隔離措置」を全土で運用しています。マニラ首都圏で現在(2021年6月11日)実施されているコミュニティー隔離措置は4段階中3番目に厳しいものなので、若干緩和傾向にあるようですが、まだまだ安心できない状況が続いています。脆弱な立場に置かれやすい人々の生活が守られるよう願っています。