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女性のエンパワーメント

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女性支援が活動の柱の一つだそうですが?
ウェスレー財団は、在日本インターボード宣教師社団(以下社団)をその母体としています。明治期に北米プロテスタント教会から、日本伝道のためにと派遣されて来た宣教師達の中には、多くの女性宣教師がいました。彼女達は、女子教育への認識がまだ低かった時代に、日本の近代化のためには女子教育の推進が重要と考え、そのために貢献しました。私達の財団は、その意志を引き継いでいると言えます。

女子教育ですか?
そうです。たとえば、このウエスレーセンターが建っている場所は、実は青山学院の女性宣教師館があった所です。青山学院は、米国メソジスト監督教会(現 合同メソジスト教会)から派遣されて来た、ドラ・スクーンメーカーが始めた女子小学校がそのルーツの1つになっています。今 日本でミッションスクールと言われている学校、たとえばフェリス女学院、神戸英和、金城学院、活水女子大学などもみんな、女性宣教師達によって始められた学校なんですね。

また、これらの宣教師達の働きを物心両面で支えていたのは、母国の教会女性達でした。日本社会で女性の地位向上を助け、女性の権利と責任を自覚し社会貢献していく女性を育てる事が、彼女達が日本の女子教育に込めた祈りだったと思います。これは、2011年にこのセンターを建てる時の原動力となった合同メソジスト教会女性部門の祈りでもありました。その思いを汲んで、私達も女性のエンパワーメントをミッションの1つに置いています。
今は教育も普及して、女子も大学に行くことが普通の時代になりましたが、それでも女性のエンパワーメントは大切ですか?
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学校教育は確かに普及しました。でも教育は、学校で終わりというものではありませんよね。それがどう社会に反映されているかということが、もっと大切な課題だと思います。

時代が変わるとそれにともなって女性の問題も多様化してきます。たとえば日本も多様文化社会になり、日本に住む外国人はずいぶん増えてきました。いろいろな国籍や文化の人たちが一緒に住むようになり、女性の課題やニーズもとても多様化してきていますし、様々な文化を背景にした問題が新たに出てきたりしています。

女性の国際化支援という感じですか?
そればかりではありません、国際社会の1員としての日本という意識を持った女性の育成が、とても必要な時代になってきたと思います。

それと同時に、国際社会の中でますます重要になってきている平和問題や人道問題に積極的に取り組んでいける女性のリーダーシップを育てることも課題だと思っています。これは女性だけに限らず、男性のリーダシップの育成にも重要ですけれどね。

このために、さまざまな年齢の女性を対象に、リーダーシップトレーニングを積極的に行っています。
リーダーというと、上に立って人を引っ張るという印象が強いですが、そういう女性リーダーがどんどん出てくるべきだという考え方なのですか?
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何も上に立って人を指図するのがリーダーというわけではありません。キリスト教でいうギフト、神様からそれぞれの人に与えられているすばらしい賜物を用いて 自分たちができる形で社会に貢献しようという意識を持った人、そして、意識を行動に変えて、社会に影響を与えていく人がリーダーではないでしょうか。

そういう人を育てるためのセミナーや研修に、日本の女性には積極的に参加していただきたいと思って、いろいろな機会を提供するよう、努力しています。

具体的にはどんなセミナーですか?
多くは、日本以外の国々から集まった女性たちとの学びあいや交流を中心とした研修です。異なる文化や言語を背景とする人たちとの交流を通して学ぶことって、実はとても多いんです。話をしているうちに、各国共通の女性の問題に気づいたり、それを分かちあったりできますし、一方で、それぞれの国や文化固有の女性が抱える問題にも気づかされます。参加したみなさんはみな日本に戻ってから、学んだものをどう生かすかを真剣に考えるようになります。それが実りですね。
宿泊のプログラムは、参加しにくい人もいると思いますが
南青山にあるウェスレーセンターでは、様々なセミナーや講演会も実施しています。ここにも、いろいろな国籍の方々が集って、交流したり、学んだりしています。こちらを継続的に受講される方もいらっしゃいますよ。ほとんどのものを無料で実施していますので、気軽にご参加ください。
小海光

公益財団法人 ウェスレー財団
代表理事 プログラムディレクター

2013年6月より現職。合同メソジスト教会の牧師/宣教師。長年の米国での経験をもとに、日本での女性と若者のリーダーシップ育成のために、日々活動中。

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